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訪問看護ステーションで働くスタッフの声

ひょうごホームナーシング研究センター 高林さん

2008年12月25日

「はみ出し者が道を開く」といった人がいます。かつての私もはみ出し者の一人だったかもしれません。35年間を国立大学病院で働きながらその間25年間、日曜・祝日を利用して訪問看護ボランティア活動をして、地域の社会資源やネットワークを作りました。

「いつでも」「どこでも」「どんな事例でも」即応可能な看護活動をしたくて、平成4年7月1日から、独立採算で「ひょうごホームナーシング研究センター」を開設しました。
当時は、介護保険も訪問看護ステーションもなく、訪問看護のパイオニアとしてスタートしました。
大病院の組織の中で、必要物品が準備され、医師や先輩後輩たちと協同するのとは全く異なる環境で、社会の中に自力で立ち、アセスメントからケアプラン、実践に評価まで、35年間臨床活動で得た知識と技術をフル活用して、思う存分の看護活動を提供できることの喜びと充実感に、看護という職能のミッションを育てられたように思います。

一方、経営とか経済に関する力不足を実感し、経済のリスクマネージメントを学習できる夜間の大学院に仕事の終了後に通いました。

スタートして既に16年が過ぎました。継続が力と考えて、現在、居宅・訪問看護・訪問介護を兵庫区と尼崎で開設しています。

スタート当時に2つの目標を持っていました。

1つは、「看護という職能を一般社会はどれほど活用してくれるだろうか」ということ。
もう1つは、常に受診のために来院される患者さんを相手に、医療チームが主体的な援助活動を展開するのではなく、看護が「社会の中の看護職」として位置づけされるためには、患者さんの生活環境や暮らし向きを通して支援活動を実践できる力量が問われるものと考えました。
かつて佐藤智医師が、「在宅老人ケアのあり方」をテーマに講演された中に、ご自分の母親の死を在宅ケアを通して体験され『訪問看護というのは、医者の考えている医療とは違う新しい医療の場面である』ということを教えられたと言われました。
21世紀に求められる医療専門家像とは何かを常に考えて、努力するチームでありたいと考えています。そのためには、「仕事の質は人間の質」であって、自己啓発を忘れないで頑張ります。